「42校」という言葉を知っていますか?
これは学歴フィルターで濾されない全大学42校のことを指しています
日本には769校(令和6年度)の大学が存在することを考えると、学歴フィルターに通されない大学は769校中、上位5%しか存在しません
そのことから、「大卒で就職の幅が広がるからとりあえず大学を卒業する」という選択肢は正しいようには思えません
今回は、学歴フィルターについてまとめました
この記事を読むことで、学歴フィルターの意味や対策法も分かります
大学の問題は学歴フィルターだけではなく、様々な問題を抱えています
気になる方はこの記事を御覧ください!
⬇
それでは解説に移ります
学歴フィルターについて

学歴フィルターとは
学歴フィルターとは、人員募集する企業や新卒採用のサイトなどが、卒業する大学によって就活に有利になるように施されるルールや細工のことを指します
例えば、企業側は有名大学を卒業する方のみをセミナーに参加させたいため、その有名大学以外の方には、セミナーの残り席をゼロにするように細工することが実際にありました
つまり席数が残っているのにも関わらず、満席と表示して参加させないなど、大学によって対応の違いが挙げられることが特徴です
なぜ学歴フィルターは存在するのか
大学生側からしたら、学歴フィルターにいいイメージを持っている人は少ないと思います
ですが企業の視点で考えると、学歴フィルターの存在は効率的に業務を進める上で、重要な役割を果たしています

雇用のミスマッチを減らしたい
リクルートの運営する「就職未来研究所」の調査では、新卒を採用する場合の1人当たりの平均コストは2019年で93.6万円、2018年は71.5万円となっています
もし、雇用のミスマッチが起きてすぐに退職されたり、そもそも採用を辞退されると、高い費用も全て無駄になってしまいます
そうならないために、少しでもいい人材を確保しようとし、学歴フィルターを設ける場合があります
効率よく人材を探せる

有名な企業になると倍率が100倍から1000倍まで上がり、その分採用する人を選別しなければなりません
学生側は、履歴書で仕事に対しての意気込みや取り組んできたことをアピールしますが、応募側がそれをすべて読み、採用の判断するとなると非常に時間がかかります
そのため、まずは卒業する大学から選別することで、効率よく人材を選別できるようになることが理由のひとつです
共通の話題が広げられる
これは上下関係の厳しい縦社会によくありますが、学歴フィルターを通して有名大学のみを採用することによって、共通の話題が広がります
中には大学ごとの学閥が存在し、その大学を卒業する大学生しか採用しない人事もあるみたいです
また、有名大学の生徒を採用し続けることで、先に就職した先輩から在学している後輩に自分の企業を勧めることで、その大学からの応募数が増えることもあります

学歴フィルターに合う確率の低い大学
これらの大学が「学歴フィルターにかからない、かかりにくい大学」です
自分の大学があるか確認してみてください
【旧帝大】
北海道大学・東北大学・東京大学・名古屋大学・大阪大学・京都大学・九州大学
【関東の国公立大学】
一橋大学・筑波大学・東京工業大学・東京外国語大学・お茶の水女子大学・東京医科歯科大学・電気通信大学・首都大学東京・東京農工大学・横浜国立大学・横浜市立大学・埼玉大学・千葉大学
【関東・関西などの首都圏の私立大学+名古屋の国公立】
慶應義塾大学・早稲田大学・上智大学・学習院大学・明治大学・東京理科大学・青山学院大学・中央大学・立教大学・芝浦工業大学・法政大学・国際基督教大学(ICU)・名古屋市立大学
【関西の国公立大学】
大阪府立大学・大阪市立大学・神戸大学・大阪外国語大学・奈良女子大学
引用:【学歴フィルター42校とは?】大学名/ランク/偏差値を解説します!
以上が学歴フィルターにかからない、かかりにくい大学です
これらの大学は全部で42校あることから「42校」と言われています
どの大学も、偏差値が高いことが特徴ですが、日東駒専の大学ですらフィルターで濾される大学になっていることには驚きです

つまり残りの765校は濾される対象に
大学の数は807校存在することを考えると、上記の大学の割合は5%しか満たせません
つまり残りの765校はどこかで必ずフィルターに引っ掛かります
そう考えると、とりあえず大学で大卒資格を取る選択肢はあまり効率的では無いように思えます
就職先を広げたいのなら、何も考えずに大学を卒業するだけではなく、面接で自身を持ってアピール出来る強みを作ることも必要になります
学歴フィルターの実例
実際にあった学歴フィルターをまとめました
これから紹介する事例は、企業側の事故やインタビューで偶然分かったことです
なのでこれから紹介する事例はただの一例で、様々なところに学歴フィルターが存在します

ゆうちょ銀行
ゆうちょ銀行の就活セミナーの席数が、在学する大学によって違う結果が出ることで、学歴フィルターの存在が判明されました
日東駒専の場合は「満席」と表示され、東大の場合は「予約可」と表示されていました
ゆうちょ銀行の反応は
「ネット上でこのようなご指摘があることは承知しております。新卒採用につきましては、面接や適性試験などにより、能力、適性及び人物像を総合的に判断して行っており、学校名を選考要件とはしておりません。なお、当該セミナーへの参加につきましては、採用選考とは直結せず、有利になることもございません」
と、反応していて、学歴フィルターの存在を否定しています
もし学歴フィルターの存在が無くても、この事例から東大と日東駒専への扱いに違いがあることがわかります
ヤフーニュースの取材
これはヤフーの記事で学歴フィルターについて取り上げられました
ヤフーの筆者が取材した時に、「会場のスペースの関係もあり、当社の採用実績校など一定の大学と、そうでない大学に分けて開催しています」と言われたことが記事に書かれています
そのことから学歴フィルターが存在すると分かります
引用:「学歴フィルターはあります」──関係者が次々に明かす、日本のヤバい採用現場
マイナビのメール
これは就職サイトのマイナビから「大東亜以下⑨」と書かれたメールを送られたことから、「学歴フィルターが存在するのでは?」と推測されています
メールの正体はただのご送信ですが、1万6千人の人に送られたのですぐ話題になりました
マイナビ側は、こう反応しています
「特定の大学の学生に案内を出すようにマイナビ側に依頼したことはない。所属大学を重視した採用選考はしていない」
世間一般の考えからナンバー⑨の扱いはその他を指しますがその場合、大東亜以下の大学はその他の大学として扱っていると思います
皆さんはどう思いますか?
引用:マイナビ「大東亜以下」メール炎上で学歴フィルター論が再燃~現実の傾向と就活生の対策
学歴フィルターの存在を公にしない理由
以上が、学歴フィルターの存在の根拠です
どの企業も学歴フィルターの存在を認めようとしません
なぜなら認めてしまうとイメージのダウンや、応募する人の減少による人事の評価など、様々な面で被害が出るからです
その点も学歴フィルターの特徴であり、やっかいなポイントです
学歴フィルターの対処法

次は学歴フィルターの対処法についてまとめました
学歴フィルターを対策する・無効化する
学歴フィルターを設けている企業で働きたいのなら、就職サイトのアドバイス通りに行動するだけでなく、自ら考え、積極的に動かなければ内定は貰えません
例えば、就職サイトからセミナーに応募するのではなく、企業に直接電話してセミナーの席数を確認することや、大学名で負けるのなら自分の内面を面接官にアピールするなどの、それぞれの学歴フィルターに対して、一つ一つ対策する必要があります
この方法は、自分で学歴フィルターの存在を予知する能力が必要なので、学歴フィルターのアンテナを常に張る必要があります
また、中にはFランク大学出身でも、2つの大手企業から内定を手に入れた方も存在します
この動画では、メンタルの維持の仕方や面接の対策など、就活全般について、Fランク大学出身者の視点から解説している動画です
もし、本大手企業に就活したいのなら、視聴することをおすすめします
就職斡旋サイト
就職斡旋サイトで就活を取り組むことも手段のひとつです
ですが、就活サイト自体に学歴フィルターが存在するので、絶対に対策できる方法ではありません
ですが、就活サイトは様々な種類があり、全てが学歴フィルターを設けているわけではありません
なので、使えるサイトは使う精神で、とにかく数を意識しながら利用すると良いでしょう
フィルターのない企業を探す
学歴フィルターを設けていない大手企業も存在します
ここでは、詳しい説明は省きますが年収が高い業種もありました
ですが、小売業界や建設など、人手不足である企業が多かった印象です
大手企業で学歴フィルターがない分、様々な大学生と戦うため内定を貰える難易度は高く、さらに人手不足で業務に追われる可能性もあります
そのため、しっかりと業界研究をして、今後を見据える力も必要になるでしょう
自信が無いのなら、退学を勧めます
退学したほうがいい人について
上記の話をまとめると、退学をしたほうがいい方はこのような方です
- 学歴フィルターを通過できる上位42大学を卒業予定ではない方
- 就活に大きな自信があって、他の学生には無い強みを持っていない方
失礼を承知で言いますが、この方は退学したほうが良いと私は考えています
なぜなら、上に当てはまる方が就活に失敗すると、このようなことが起きるからです
就活に失敗するとどうなるか
もし就活に失敗すると、大学の学費を4年間分支払うことで経済的に余裕が無くなり、立ち直ることが難しくなります
流れで説明すると
- 就活に失敗し、ブラック企業に入社してしまう
- 学費の負担を4年分を親、または自分が払わないといけない
- 就職したが、給料が非常に低く、経済的に苦しむ
- 転職、退職を考えたいけど、お金と時間が無いから働くことしか出来ない
- 親に頼るも、既に学費を払ってもらい、余裕が無いから頼れない
こういう事態が起きる可能性もあります
もし親が多少の富裕層で、学費をすべて払ってもらえるのなら問題ないですが、そのような方は非常に少ないと思います
奨学金を借り入れている方なら、更に事態は悪化する可能性が高いです
- 学歴フィルターにかからない大学は5%しか無いこと
- 奨学金を利用することで、誰でも入学できるようになったこと
- 就活に失敗し奨学金の返済に追われる人がいること
この3つのことが合わさることで、自己破産に繋がります
奨学金の利用を後悔している方たちの声をまとめました
詳しくはこちらから
だからこそ退学してリスクを無くす
だからこそ大学を退学してリスクを無くす必要があると私は考えます
退学することで得られるメリットは
- 学費を払う必要がなくなる
- 時間を確保できる
- ストレスから開放される
ことが挙げられます
詳細はこちら
また、高卒の有効求人倍率は過去最高となり、人手不足の業界も多いので雇用に困ることはまずありません
他にも収入を得る方法や、退学してから自立するまでの方法もこのブログで解説しています
レベルの低い大学に行かなくても、高卒で十分に就職することは可能なので、奨学金や4年の時間が無駄になるリスクを背負ってまで大学を卒業する必要は無いと思います
だからこそ退学をして着実に堅実に生きる方法もあるのでは無いでしょうか?
まとめ
上記の話をまとめるとこうなります
- 学歴フィルターは確実に存在する
- フィルターに濾されない大学はわずか5%しか存在しない
- 他の大学は就活に失敗すると、経済的に復帰困難
- だからこそ対策する必要がある
以上が学費フィルターの存在から見た、退学するべき理由です
このブログは退学をテーマとしています
多少無理があるように思えますが、本気でこのブログを制作しています
私はFラン大学を中退してますが、中退しなかった私の友達は留年した後に卒業し、現在ニートです
奨学金を借り入れているため、返済は全て親にまかせている事態になってしまいました
多少友達側にも責任はありますが、これ以上大学で困る人を増やしたくないのです
退学することはあまりいいイメージを持ちません
ですが、このレベルの低い大学が乱立していることや、学費が毎年高くなっていることを考えると、退学することは臨機応変に行動していることだとも言えます
そして良くも悪くも退学が流行って、レベルの低い大学がなくなれば良いなと私は思っています
ありがとうございました