よく他のサイトでは、「大学を辞めたいと思ったら、退学ではなく、まずは休学しよう」という記事を見かけます。
しかし、私は休学することをおすすめしません。
なぜなら私立大学の場合、休学していても学費が発生し、場合によっては1年で約60万円のお金が学費として上乗せされるからです。
他にも休学するで起こるデメリットは存在します。
なので、休学をするより退学するほうがいい理由について解説します。
この記事を読むことで、休学以外の選択肢を知ることができますよ!
それでは解説を始めますね!
うつになったら退学するべき理由
一度休学すると、復帰が難しい

一度休学すると、在学期間を満たせないため、留年が確定します。
休学することで、自分の時間が増え、留学へ行くことやインターンに参加することができます。
ですが、すこし病んでしまった場合は以下の理由からおすすめできません。
- 1年下の学生と同じ科目を受ける
- 強い意思がないと、また休学してしまう
- 仮に復帰しても大学生活を楽しめない
このようなことから実質休学は、病んだ人のためにあるのではなく、勉強する人のために存在するのです。
1年下の学生と同じ科目を受ける

休学すると、留年が確定するため1年下の学生と講義に出席しなくてはなりません。
学年を気にしない方でも、相手が気にする場合もあるので、距離感を非常に感じます。
特に必修科目には、グループワークで進行する科目が多いことや、1限に設定される事が多いです。
そのため病んで休学したのに、復帰したら「通学」や「孤独感」などで、更にストレスを感じるようになります。
それが退学を勧める2つ目の理由です。
強い意思がないと、また休学してしまう

病んだことが理由で休学すると、復帰後、ストレスを感じた時に、また休学を繰り返すおそれがあります。
しかし休学を繰り返すと、休学した分だけ支払う学費が増加し、就活も不利になります。
就活が不利になり、就職できる確率が低くなることで、奨学金の返済に追われる場合も十分にありえます。
去年のニュースでは奨学金の返済をきっかけに自殺した人が取り上げられています。
引用:自殺の動機「奨学金の返済苦」、22年は10人 氷山の一角との声も
そのため、復学に強い意志がないと、休学することはおすすめできません。
仮に復帰しても大学生活を楽しめない

休学することは、1年送れることを表します。
復帰してもすでにグループが出来上がっていてる場合が多く、学生と接する機会がなくなります。
すぐにそのグループと馴染めるなら問題ないですが、病んでしまった方に、そんな余力を持つ人は少ないと思います。
話かけにくくなることで、以前のように過去問の取得や、ノートを移すことができません。
つまり、大学生活を楽しめなくなり、勉強面にも支障が出ます。
このように、病んだことで休学すると、復帰が難しくなることを覚えておいてください…!

休学は無料で出来るわけではない
偏差値の低い私立大学はお金を取る

レベルの低い大学は利益を重視する傾向にあるので、休学するためにお金を払う場合があります。
例えば帝京平成大学の学生納付金(在学生向け)には、休学の場合、休学期間中の授業料および施設設備整備費はそれぞれ2分の1に相当する額を免除します。
と、記入されていて、授業料の半分を納付する必要があります。
半年休学した場合でシュミレーションすると、観光経営学科の場合、半年間の学費は40万円なので、20万円を支払わなければなりません。
さらに休学によって在学年数が足りなくなることで、卒業が1年送れます。
秋に卒業できない大学ならば(そんな大学ほとんどない)、半年と休学を取った期間の授業料を払う必要があり、この場合卒業するまで計600,000円上乗せされます。
国立大学は比較的安い

その点国立大学は、比較的安く休学することができます。
例えば国立大学の東京外国語大学では、早めに申請すれば休学期間の授業料は完全に免除されます。
また、授業料も安いので、半年休学することで上乗せされる学費は、合計267,900円で上記と比べて1/2の値段で休学ができるという結果が出ました。
もし国立大学は私立大学と比べて、休学しやすいと言えます。
奨学金を借りている人は危険

ですが奨学金を利用している人は、負担が大きくなり非常に危険です。
例に上げた東京外国語大学は、上位42校と言われ、学歴フィルターに濾されない大学です。
そのため、年収の高い企業に就職しやすく、国立のため学費が安いのも特徴です。
そのため、休学した場合は卒業までの学費は2,826,950円と大きい金額ですが、奨学金の返済は可能でしょう。
問題は帝京平成大学で休学から復帰し、卒業した場合です。
この場合だと、合計5,203,000円と非常に高額になってしまいます。
さらに、国立大学と比べ、収入の高い企業に就職できる確率は低くなることが重なり、奨学金の返済を抱える可能性が高くなります。
このように、就職に強くない大学ほど学費が高くなることは、大学の大きな問題の1つです。
つまり、在学している大学によって、休学するべきか退学するべきかが決まります。
「復帰後に卒業して就職できるか」で考える
一番怖いのは復帰して就活の失敗

「休学から復帰したのは良いが、就活に失敗したことで、時間を無駄にして、奨学金を抱えただけで大学生活が終わる」
これが一番最悪なパターンです。
大学に入学すれば確実に就職できるわけではありません。
例えば日本大学の法律学部法律学科の就職率は73%で、4人のうち一人は就職できていないことを表してます。
このように、日東駒専の大学に通っても就職できない人は存在します。
そのため「とりあえず大卒になれば就職できるだろう」という考えで休学することはオススメできません。
「復帰後に卒業して就職できるか」

では何を目安に休学の判断すればいいのかと言うと、「復帰後に卒業して就職できるか」を基準に考えればいいです。
休学から復帰した後の、卒業までの単位数の計算や、自分の大学の有名度から、退学か休学化を判断します。
留年した場合だと奨学金が利用できなくなりますが、休学した場合だと、手続きを踏めば問題なく借り入れる事ができますが、その分負担が大きくなります。
そのことを踏まえて、「自分の能力」、「卒業する大学のネームバリュー」などを考慮して、良い企業に就職できるか考えましょう。
奨学金を利用してない方は…

奨学金を利用してない方は、「卒業する大学のネームバリュー」だけで判断すると良いですよ。
有名な大学なら、卒業するだけでもメリットになりますし、就活に良い影響を与えるからです。
しかし、偏差値が45付近の私立大学なら、退学することをおすすめします。
なぜなら、有名な国立大学や公立大学は、学費が安く、親への負担が小さいですが、私立大学は平均2倍近く学費が高いので、大学の学費で家計破綻する可能性も十分にあります。
人によって、通う大学や、経済状況が違うので、一概に「この大学以下で、このくらいの経済状況なら退学するべし!」とは言えません。
ですが、「この大学で貴重な20代の時間を使うほどの価値があるのか?」を加えて考えると、答えが見えるかもしれません。
ぜひ参考にしてください!
退学することで得られるメリット
退学することで学費を抑えられる
20代と60代ではお金の価値が違う

「20代の頃に使えるお金」と、「60代の頃に使えるお金」
これらを比べると、20代の頃のほうが、お金の価値が非常に高いです
つまり、退学することで、学費として払う予定だったお金を確保することができ、20代のうちに使える金額が増えます。
18歳~20代の時間は非常に貴重で、お酒・旅行など、今まで出来なかったことが、何でも出来る年齢です。
さらに退学することで、貴重な時期のお金を確保できます。
また、奨学金を利用している方は、返済を早めに終わらせることができ、人生に余裕を持つ事ができます。
その大金は富裕層へのチケット

そのお金では、遊ぶこと以外にも、資格の取得や、運動など、自分の価値を高めることにも利用することができます。
自分の価値を高め、それによって収入をあげる、そして上がったお金でまた自己投資ができるので、良いスパイラルができます。
また、つみたてNISAや新生活への初期費用など、日本で賢く生活するに必要な「知識や制度」などに、お金を使うことが出来ます。
例えば岸田政権が勧めている「つみたてNISA」で、360万円を、毎月1万円で年利4%で運用すると、30年後には694万円になり、334万円を不労所得として手に入れられることができます。
このつみたてNISAは、まとまったお金を持ってないとできないので、お金を持っていることが、日本の制度を使いこなすチケットになるのです。
奨学金の返済が楽になる

令和4年の「奨学金や教育費負担に関するアンケート調査」によると、返済に必要な時間は14.5 年が最も多く割合でいうと28.8%です。
なので、大学を卒業したら、36歳まで返済を続けることを求められます。
しかし、上記に書いてあり通り、私立大学の学費は高額で、年収の高い企業に就職するには、人一倍の努力が必要です。
20年以上の時間を掛けて返済する人の割合は16.4%でした。
なので、40歳を超えても、奨学金を返済し続ける人が7、人に1人ほどいることになります。
仮に3年制に上がる直前に退学したら、2年分の学費が安くなり、国立大学なら約100万円、私立大学なら約200万円の返済が無くなるので、退学した場合、ぐっと返済が楽になります。
一時的であるが、自由に使える時間が増える
就職するまで、時間を自由に使う事ができる

大学を辞めることで、就職するまでの間ですが、自由に使える時間が増えます。
その時間で今までに出来なかったことをしてみたり、自分の人生と向き合ったり、大学生活ではできない時間の過ごし方を楽しむといいですよ。
また、資格の勉強や、運動で、自分の価値を高めるのもおすすめです。
資格の勉強は、簿記3級がコスパ的におすすめで、他の資格と比べて短時間で資格を取得できますし、家計を管理する意味でも、学んだことは今後ずっと使います。
大学の勉強は日常生活に直結することは殆ど無いですが、資格の勉強は実用性が高いので、楽しめると思いますよ。
「ニートになれ!」と行っているわけではない

誤解を与えないように注意すると、「大学を辞めることでニートになれるよ!」と言っているわけではありません。
就職する前に、準備期間を設けないと、雇用のミスマッチが起こり、すぐに退職する確率が高くなります。
その確率を下げるためにもこの時間は存在しています。
大学でのストレスを開放することは大切ですが、就活に時間をかけることも大切です。
治験に行くのもおすすめ

時間がある時にしかできないことに、「治験に行く」ことが挙げられます。
治験を受けている間は、薬を服用したあと、様子を見るために入院するのがほとんどです。
「外出できない」「規則正しい生活を送らなければならない」など、普通のバイトととは違う拘束を受けますが、給料が10日+αで35万円と、非常に高いことがメリットです
さらに、入院している間は、体を安静にしていれば、持ち込んだゲーム機や漫画、スマホなどで好きなことで過ごす事ができます
治験についてはこちらで詳しく解説しているので参考にしてください
ストレスから開放される
休学では根本的な解決はできない

もし退学ではなく、休学を選んだのなら、復学することを考えながら休むことになります。
「復学はいつするか」、「休学したけど卒業しなければいけない」、「将来はどうなるのか」などなど
中途半端に大学を続けてしまうと、休学している間は、単位の取得など、問題を直接的に解決できないことが不安に繋がる場合が多く、返ってストレスになります。
さらに、上記で説明した通り、休学にはお金が掛かり、経済面からも悩みの種が増えます。
そのため休学しても十分に回復せず、お金と時間を無駄にするだけの確率が高いです。
退学なら根本的な解決ができ、ストレスが無くなる

ですが退学ならば、大学から完全に離れることができるので、ストレスから開放されます。
退学することで、将来を不安に思うかもしれませんが、これ以上学費を払う必要がなく、時間も自由に使えます。
いずれ就職しなければなりませんが、それは休学した場合も同じです。
ですが退学した場合だと、学費を別のことに回せます。
また、このブログは退学して豊かに暮すことをテーマに運営しているブログです。
もし悩みがあったら別の記事を参考にしてください!
退学してもなんとかなるよ

退学してもなんとかなります。
日本には社会保障制度やその他サービスが非常に充実しています。
- 蛇口をひねれば水は出ますし
- 犯罪率が低く、治安が非常に良い
- 119番、110番など行政サービスを無料で利用できる
- 病気や怪我をしても社会保障で3割の値段で治療できる
- 生活保護で最低限の暮らしを保証されている
などなど、万が一働けない、お金を稼げない状況になっても、最悪、申請すれば生活保護で生活することができます。
悩むことは仕方ないことです。
ですが、もしかしたらその悩みの原因は、「そういう時期なだけ」かもしれないですよ?
次で詳しく説明します
大学生はうつになりやすい
精神疾患は25歳以下が一番多い

厚生労働省の「精神疾患の有病率に関する大規模疫学調査研究」によると、大学生を含む20~34歳の方は1年間の間に精神疾患に罹る確率は11%と出ています。
また、20~24歳の死因は自殺が一番多いことあり(他に原因がないこともあるが)、大学生の時期が一番病みやすい時期なのです。
出典はわからないですが、約75%の方が20代前半、つまり大学卒業の時期までに精神疾患を患っていることがデータとして残っているみたいです。
そう思うと、今は忍耐の時期かもしれません。
出典:大学生活、大丈夫?家族が読む、大学生のメンタルヘルス講座
大学生活は孤独になりがち

大学生活は友達との距離が非常に近いので、友達を作れなかった人は孤独になることも、大学生は病みやすい原因の一つだと思います。
また、学生寮で始めての一人暮らしする人も、孤独感を感じやすいです。
他にも、中学や高校なら、地元と距離が近く、知り合いと同じ学校になる確率は高く、そこから話をつなげることができます。
ですが大学になると、知り合いがいることの方が珍しく、スタートから孤独になることも十分ありえます。
そこで持ち前のコミュ力で、一から友達ができれば良いのですが、できない人もいます。
そのことが、大学生活は人を選ぶ原因の一つになります。
とりあえずで入学した人は特に病みやすい

「Fランでもいいから、とりあえず大卒になる」ことを目的に入学する人が多く、その方は卒業に近づくに連れて病みやすくなります。
その理由は3つあり
- 大卒資格だけで就職できない
- 意識の低い学生が多く、勉強する環境が悪い
- 大学の質と学費が割に合わない
などが挙げられるからです。
大学で何も勉強せず過ごしてしまい、卒業に近づくに連れて不安感や焦りから、精神が徐々に壊れ始める学生が多いと友達から聞きました。
大学生活は実際に入学しないとわかりません。
予想と違う大学生活にストレスを感じ、病みやすくなります。
だから自分を追い詰めないでほしい

悩む理由は人それぞれなので、この記事を読んでくださる方は、何で病んでいるのかを把握することはできません。
ですが、このブログを通してサポートすることはできます。
悲観的になりすぎず、どーんと構えていれば良いわけです。
考えすぎても何も解決できないため、楽観的に生きることも、生きていくのに非常に重要ですよ!
退学した後は何すれば良い?

大学を中退したあとの進路についてはこの様になっています。
- 通信制大学に編入する
- 専門学校に編入する
- 就職エージェントを利用する
- 求職者支援訓練で資格を得る
- とにかく奨学金を返済する
- フリーター、ニートになる
詳細はこちらで解説してますのでぜひご覧ください!
まとめ
- 休学はおすすめしない:学費と時間がさらに必要になる。特に奨学金を利用している人なら注意が必要。
- 復帰が難しい:一度休学すると、以前と比べて環境が難しくなるため、また休学を繰り返すおそれ大。
- するなら就職できるかで考える:復帰したが就活に失敗して、高卒と同じ職場で働くことが一番最悪のルート。自分の大学で判断しよう。
- 退学することで得られるメリット:時間とお金のムダを無くすことができる。一番アイン呈している選択肢。
- 大学生はうつになりやすい:その悩み時期的なものかもしれない。必要以上に自分を追い詰めないで!
今回は「休学ではなく退学したほうがいい理由」について語りました。
自分も大学生活に馴染めなかったのでわかるのですが、大学生活は本当に向き不向きがあります。
いきなり休学じゃなくて退学しろ、と言われても困りますよね。
です他の記事でしっかりと解説しているので、気になる方はぜひ御覧くださいね!
ありがとうございました~!