前Partでは、お部屋探しから内見まで解説しました
今回は契約について解説します
契約する相手は営業マンであり、利益を獲得することが目的です
知識が無いと、余計に大きな金額を払うことに繋がり、大学に学費を払っているので致命傷になる可能性があります
ですがここでしっかり勉強しておけば、賃貸をお得に契約する方法が学べるため、大切な資金を守ることに繋がります
今後の生活を安定するためにもここでしっかり勉強しましょう!契約する

なぜ値下げ交渉する必要があるのか

相手は営業マンなのを忘れない
賃貸を探す時、店舗(不動産仲介業者)に行って借りる方法がありますが、その時に注意することがあります
それは、あまり従業員の言うことを真に受けないことです
不動産業界はボラアンティアではなく、利益を求める企業なので、賃貸を探している客のためにではなく、会社の利益を優先して賃貸を紹介します
本来は賃貸を借りるときは、「賃貸を借りる人」と「家主」がいて、「仲介業者」は賃貸の広告や、契約の手続きなどを行うために存在します
その広告、手続きなどの手数料が、仲介業者の利益になるので、そのために多少割増した額を請求してくる確率が高いです
知らない人ほど損をする
例えば、仲介手数料の金額が「家賃の0.5倍+消費税」以上の金額を超えていたら、その仲介業者は法律を無視しています
なぜなら、仲介手数料の金額が、「家賃の0.5倍+消費税」を超えていたら、同意を求めなければならないと、法律で定められているからです
このように事前に知識が無いと無駄にお金を払うことになるので、勉強する必要があるのです
不動産の価値は日々低下している
さらに近年、少子高齢化が進んでいて土地が開くことから家賃は徐々に低下しています
地価変動率の経年推移(住宅地)を見ると分かりますが、令和4年度に土地の価格が上がった都道府県は15県しか無く、平均的に下がっています
この傾向は続くと思われるので、賃貸の価値も徐々に低くなることから、家主ではなく、借りる人の方が有利になっています
そのため、値下げ交渉が断られても、他の物件に行けるので、少し強めの交渉が出来ます
だから自分を守るために値下げする必要がある
このように、自分の財産は自分で守る必要があるので、基礎知識は重要です
仲介業者の「仲介手数料の同意を求めない」ことは、ただの一例に過ぎず、様々な手段を使って、あなたにお金を払わせようとしてきます
ですが、賃貸を借りるときは、基本的に仲介業者を利用しなければならず、かしこく契約するために、業者さんとうまく付き合う必要があります
そのために、相場を理解して、おかしいと感じたときはしっかり聞いて確認する能力が求められます
退学した人の中で、経済的に余裕がある人は少ないです
なので、この記事でしっかり対策していきましょう!
値下げ交渉の内容

値下げ交渉するタイミングは、見積書を渡されたときです
見積書には、さまざまな項目の請求が記載してますが、中には必要以上に高額な金額で請求する業者もいます
- 仲介手数料
- 火災保険
- 簡易消火器
- 書類作成費
- 害虫駆除・室内消毒など
自分のお金は自分で守る、無駄な出費はできる限り抑える…!
それでは、詳しく見ていきましょう
仲介手数料

仲介手数料は一例で示した通り、「家賃の0.5ヶ月分まで」しか請求できないと、宅建業法で決まっています
もしそれ以上の金額を請求するのなら、許可が必要なので把握してください
仲介手数料の仕組みは、借りる人と、家主が折半して払います
火災保険

火災保険の相場は年間6000円ですが、仲介業者は年間1万円を超える高額な保険を勧めてきます
高額な割には保険の内容が手厚いわけではなく、仲介業者の利益になる額が上乗せされた結果、高額になっているので、メリットはありません
そのため、仲介業者の勧める火災保険ではなく、自分で火災保険に加入することを伝えましょう
もし、強制的に加入を強要されたのなら、「独占禁止法」に当たることを伝えたら引いてくれると思います
簡易消火器

簡易消火器はホームセンターで3000円で用意できるものを、仲介業者は約1万円の価格で請求してきます
また、簡易消火器は借りる人ではなく、大家が払うべきです
特に15000円以上の価格で請求する業者もいますので、しっかり断りましょう
害虫駆除・室内消毒

害虫駆除・室内消毒・ハウスクリーニング代として、高額な請求をされることがありますが、その実態は、ほとんど何もしていないことが、北海道で起きた事件で分かりました
その事件の内容は、アパマ○ショップの店舗が、利用してない120本の消臭スプレーを廃棄しようとしたところ、ガスが引火して爆発した事件です
もし、害虫駆除や、室内を消毒したいのなら、自分で他の会社からサービスを利用しましょう
書類作成

書類作成費という名目でお金を請求しますが、ただの印刷代です…
書類作成費の全てが、会社の利益になるため用意した項目なので、高額なら却下しましょう
交渉はやりすぎると返って悪影響
以上で、一般的な請求を解説しました
できれば全ての項目にツッコミを入れたくなるものですが、それは契約を取り下げられる原因にもなるので、交渉のやりすぎは禁物です
また、仲介業者と管理会社が繋がっている場合は、契約後に損する可能性がありますので、お互いが納得する契約を作ることが大切です
特に人気物件だった場合や、大手の仲介業者だった場合は、すぐに業者側から断られるので気をつけましょう

ですが、値下げ交渉の確率が上がる方法も存在します
AD付き物件から条件を絞る
AD物件は、契約されると仲介業者に広告費として利益が入る物件のことを言います
広告費は契約する人ではなく、大家さんが払う仕組みとなっているので、私達と仲介業者は損しません
そのため、AD物件を契約することを条件にして値下げ交渉すると、仲介業者も得するため、成功する確率があがります
もし、ただ交渉するのが難しいのなら、予め先にAD付き物件を紹介してもらうと、いい物件を紹介される確率があがりますよ
フリーレント物件にしてもらう
フリーレント物件は1ヶ月~3ヶ月の間は家賃を0円にしてくれる物件です
家賃が0円になっても仲介業者は何も損しないので、これも交渉の材料になります
普通の物件をフリーレント物件にするためには仲介業者が大家に交渉する必要があります
イメージで言うと「自分+仲介業者VS大家」といったイメージでしょうか。
この交渉が成立すると仲介業者側にも利益が入るので、全力で交渉して貰えると思います
値下げ交渉が通りそうに無いときにフリーレント物件にする条件で交渉する流れです
自分側と仲介業者がWIN-WINになる関係が理想的
イメージとしては、仲介業者と手を組み、大家さんと交渉させるイメージです
とくに地方都市や地方の物件は土地の価格が年々低下しているので、仲介業者ではなく大家さんと交渉すると成功しやすいです
ぜひ参考にしてください!

入居審査に合格すれば契約できる
値下げ交渉が終わったら入居審査を受け、合格したあと契約する流れになります
審査に掛かる時間は2~3日ほどで終わりますが、長い場合だと1週間程度掛かる場合もあります
審査される内容は、個人情報から人柄まで全体的に判断します

年齢
年齢は、若ければ若いほど審査に通りやすくなります
そのため、20代前後の方の場合は問題なありません
年齢をきっかけに審査に落とされるのは高齢者の方がほとんどです
その理由は、体が衰えるにつれて生活ができなくなり、「孤独死」や「セルフネグレクト」などの問題が発生しやすいことが挙げられます
奨学金の金額
奨学金の返済額によっては、入居審査に落とされやすくなります
審査をする理由は、「家賃を滞納せずに問題なく入居できるか」を判断するためにあります
返済額が大きいと、家賃を滞納する可能性が高いと判断されるため、審査に落ちやすくなります
対策法は、問題なく返済出来るような仕事に就職する(就職する見込みがあると思わせる)ことや、貯金額を増やして経済面が安定していることをアピールすることで、落ちる確率を減らすことが出来ます
職業
入居審査は、どの職業に就いているかでも判断されます
判断する内容は、家賃を確実に支払う能力があるかを中心に判断しますが、公務員や大手企業などの安定している職場は審査に通りやすいです
逆に、夜の仕事やフリーターなど安定していない職業で働いていると、通りにくくなります
ですが、家賃が払えると思わせられればいいので、前Partで解説した家賃の金額程度なら、フリーターでも問題なく審査に通れます

人柄
人柄が良いか悪いかは、いちばん重要な要素です
もし、入居したあとに家賃滞納や、隣人トラブルが発生すると大家も困るため、問題の発生を防止するためにも人柄で判断します
逆に職業や収入面が悪くても、人柄さえ良ければ審査に有利なることや、年齢・職業と比べてすぐに対策がしやすいことから、人柄は非常に重要です
連帯保証人・保証会社でさらに確率を上げる
連帯保証人が用意できない場合は、保証会社を利用する必要があります
保証会社は、万が一家賃が払えない時に変わりに家賃を払ってくれる会社です
加入には審査があり、経済状況によっては加入は難しいですが、年齢が若い方ならよっぽどの事情がない限りは問題ありません
値段の相場は1年に更新料として1万円や、家賃の1~2%の金額を毎月支払う会社もあるので、確認してください
でも、親が連帯保証人になってくれるのが、費用もかからないため、どうしても保証人が見つからない時に利用しましょう
契約するのに必要な持ち物
持ち物はほとんど市役所や銀行で申請する必要があり、すぐに入手できるものではありません
なので余裕がある時になるべく早めに申請する必要があります
- 住民票
- 印鑑証明
- 保証人に関係する書類
- 銀行口座印と通帳
- 現金
住民票・印鑑証明
市役所で入手できます。平日にしか空いてない自治体がほとんどなので、ご注意ください
保証人に関係する書類
親が連帯保証人になるのであれば、親の住民票や、収入証明書、登録印鑑を持っていきましょう
銀行口座印と通帳
家賃を引き落とす時に使う通帳を持っていきます
現金
1.5ヶ月分の家賃を持っていくと良いでしょう
まとめ
ここまで、契約の仕方と、契約した後にするべきことについて解説しました
まとめると
- お金を守るために値下げ交渉する必要がある
- 値下げ交渉する内容は、さまざま
- 自信がないなら仲介業者に大家と交渉させる
になります
引っ越しや賃貸の契約にはお金と時間がかかるので、失敗すると大きな損失に繋がります
そうならないためにも、今Partで交渉に必要なテクニックを集めました
次は引っ越しについて解説します
引っ越しはシーズンによって値段が大幅に変わるので、次のPartも引っ越しする方なら読んで欲しいです
それでは、ありがとうございました~!