「とりあえず大学に入学し、とりあえず大卒資格を取得する」
「高卒と大卒と比べて、大卒の方が生涯年収が高いから入学する」
「大卒になることで、就職の幅が広るから入学する」
このような理由で大学に入学する人は多いと思います。
しかし大卒資格を取得することが目的なら、通信制大学への入学(編入)を私はおすすめしています。
理由は一般的な大学と比べ、非常にコスパよく大卒の資格が取得できるからです。
それでは解説していきます。
目次
通信制大学に入学(編入)するべき理由
一般の大学は学費が非常に高い
国立大学の学費は文部科学省から学費の目安が定められており、その金額は卒業するまでに約200万円の金額が必要です。
一方、私立大学の学費は「私立大学等の令和3年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」から、約450万円と推測でき、その金額は国立大学の約2倍ほど広がります。
また、増税や物価、電気代の高騰から私立大学の学費は年々上昇しており、この傾向はこれからも続くとのことです。
参考:https://www.all-senmonka.jp/moneyizm/78783/
ですが通信制大学の学費は非常に安く、120万円あれば卒業することができます。

奨学金の返済で20代の時間が潰れる可能性がある
奨学金の平均的な借入額は324万円で、この金額は40代の平均貯蓄額である365万円と非常に近いです。
奨学金を利用して大学を卒業したけど万が一就活に失敗した場合、貴重な20代の時間を奨学金の返済で終わる可能性があります。
そうならないためにも、普段から就活に備えることも大切ですが、学歴フィルターでまともに就活できない大学が存在するのも事実です。
そのためリスクを回避するために通信制大学に編入することをおすすめしています。

効率の悪い私立大学が多い
ほとんどの一般の大学では、卒論の作成や必修科目の勉強などの自由に勉強できない大学が多いです。
必修科目が自分の興味ある科目なら問題ありませんが、中には自分の学部とは関係ない科目を取らされる大学も存在します。
ですが通信制大学は卒論の作成や、必修科目が無い大学もあり、すべて自由に好きな科目を選択することができ、これは一般の大学にはない強みです。
卒業に必要な単位数も、124単位となっており、一般的な大学と同じとなっています。
また、通学する必要があるため、家がキャンパスから離れていると通学に時間を割かれるのも、効率が悪くなるポイントです。
通信制大学のメリット
通信制大学は入学試験がなく、編入もできる
通信制大学は入学試験が無いので、誰にでも学生になることができます。
また、単位を引き継いでの編入も可能なので、スムーズに卒業することができます。
通信制大学の学費は非常に安い!
上記でも解説しましたが、通信制大学は一般の大学と比べると非常に学費が安いです。
その金額は約120万円で卒業することができ、私立大学と比べると約300万円の金額を節約することができます。
こちらの画像を御覧ください

年次別で通信制大学に編入するとどのくらいの金額を節約できるのか、私立大学の平均的な学費と、八洲学園大学でシミュレーションしました。
3年次編入でも約150万円のお金が節約できることに自分も驚いてます。
その節約で浮いたお金で、車・バイクの購入や旅行などの自分の趣味、または最近流行りの新NISAに利用することができるため、生活の幅が確実に広がります。
奨学金の返済が楽になる
300万円ほど学費が安くなることは、奨学金の返済も簡単になることを意味します。
じつはアディーレ未来創造基金によると、奨学金の負担は想像以上に重いということがわかっており、奨学金の利用を後悔している人は半数を超えています。
そのことを考えると、通信制大学に入学(編入)して、予め奨学金の利用金額を抑えることは一つの選択肢と言えます。

通学する必要が無い
都市まで通学する方には共感できると思いますが、満員電車での通学は非常に苦痛です。
私は学生時代、混雑する空間の中で授業の予習や復習をしなければならない場合があり、非常に苦痛でした。
令和 2年度学生生活調査結果によると、29.2%の学生は通学に61分~90分の時間をかけており、往復することを考えると、毎日2、3時間を通学する時間に割いています。
そのことから、通学する時間が無くなることは毎日2、3時間の時間が生まれることを表します
その時間を利用し、落ち着いたスペースで勉強や趣味に使うことができます

自分のペースで勉強できる
通信制大学は自分の好きな時間、好きな場所で勉強できることも特徴の1つです。
そのため自分のペースで勉強できます。
バイトや自分の趣味などのスケジュールも柔軟に組むことができますし、朝早くに目覚めて通学の準備をする必要もありません。
さらに場所の成約も無いので、カフェやファミレス、図書館など、自分の好きな場所で勉強することができます。
このように通信制大学で勉強することは非常にストレスフリーなのです。

卒論の作成や必修科目が無い大学がある
大学によっては卒論の作成や、必修科目がありません。
ある大学もありますが、レポートの文字数が500文字で提出が可能など、比較的難易度は低いです。
卒論の作成は一般的に2ヶ月かかると言われているため、その時間を別の時間に当てることが可能です。
卒論を作成する必要がない大学の一覧
- 産業能率大学
- 八洲学園大学
- 人間総合科学大学
- 東京通信大学
必修科目が無い通信制大学の一覧
- 八洲学園大学
- 大手前大学
- 東京通信大学
通信制大学のデメリット・注意点
大学で関わっていた人との繋がりが薄くなる
大学は勉強だけする場所ではなく、さまざまな人たちと関わる場所でもあります。
特に大規模のサークルに所属している人や、ゼミでの関わりが深い人などは、大学を中退することで、人間関係が希薄になってしまいます。
LINEなどのSNSを利用することで、連絡を取ることは可能ですが、会える機会がほぼ無くなるのは大きなデメリットです。

一般の大学と比べ、卒業率が非常に低い
通信制大学の卒業率は一般の大学と比べると非常に低く、「データから見る大学通信教育」によると、卒業率は10%です。
卒業率が低い理由は、仕事と両立している社会人が通信制大学には多く、どうしても単位の取得が難しくなってしまうことが原因です。
そのため、授業が非常に難しいから卒業率が低いわけではないので、授業をこなして行けば必ず4年で卒業できるので、安心してください。
とくに慶應義塾大学のレベルになると1桁に行かないほど、卒業の難易度は高くなっています。
- 慶應義塾大学
- 法政大学
- 日本大学
誰にでも入学できることで、逆に最低限レベルの授業にすら追いつけなくなることなどもあるので、注意が必要です。
引き継げる単位には限りがある
編入は可能ですが、引き継げる単位に限度があります。
基本、1学年上がるにつれて30単位まで引き継げ、4年時編入なら最大90単位まで引き継げる大学が多いです。
この基準は大学ごとに違うため、気になる大学のHPから調べてください。
どういう人が入学(編入)するべき?
一般の大学生活が肌に合わないと感じた人

一般の大学だと通学に時間がかかることや、必修科目の存在、大学特有の雰囲気などストレスを感じる場面は人により様々です。
ですが通信制大学に編入することで、比較的自由に勉強できることや、一般の大学にある制約などが緩和されているため、ストレスを感じる機会が少なくなります。
ちなみに、自分は休学することについては、あまりおすすめしていません。
その理由は3つあります。
休学をおすすめできない理由
- 休学しても完全に心が休まないこと
- 休学するにもお金がかかる
- 留年が確定する可能性が高い
このように、休学することは根本的な解決につながらないことや、留年してさらに1年分の学費を払う必要があるため、おすすめしていません。
もし休学を検討しているなら、留年することで失う1年分の学費を通信制大学に利用してはいかがでしょうか?
大学生活にストレスを感じるのなら、大学を変えるだけでも大きな効果が見込めますよ!
経済的に余裕がない人
「お金は無いけど大卒資格が欲しい!」と思う方は、通信制大学に入学(編入)することを強くおすすめしています。
最近、学費を賄うためにバイトで学費を稼ごうとする人がいますが、多く稼ごうとしても税金の関係で1年間103万円以上稼ごうとすると税金の関係で、金額が引かれます
さらにもし稼げたとしても時給1000円の場合、一年で1000時間働く必要があり、一般的な学生生活を送ることも、勉強することもできません。
バイトで時間を潰すより、通信制大学で学費を下げることでバイトの時間が減ります。
そして自由な時間が増えることで、勉強や自己投資に取り組めることができ、ほとんどの学生生活をバイトで終えてしまう学生より、就活に有利になることも十分にありえます。

奨学金を借りている人
奨学金を利用している人も、通信制大学への編入をおすすめしています。
通信制大学に編入することで、奨学金の返済が楽になるからです。
大きな奨学金を抱えてしまうことで、車や家などの高額な商品の購入も難しくなりますし、仮に奨学金を3ヶ月延滞してしまうとクレジットカードの申請も非常に通りにくくなるので、影響は大きいです。
特にクレジットカードは資産形成には必須のアイテムなので、奨学金を確実に返済するために通信制大学を選択するのも安定な選択だと思います。

今後の日本は、資産運用することが前提となることで、値上げや増税が行われる可能性が高いです。
そのため、資産運用をしない=自分の資産(貯金)が値上げや増税についていけなくなることを意味します。
そのため、NISAや投資について勉強することをおすすめします。
編入に向いてない人の特徴
上位の大学に在籍している人はおすすめできない
日東駒専以上の大学に通っている方は、通信制大学に編入してしまうと大学のブランドを失うことになるのでおすすめできません。
ですがどうしても学費を払えないなどの理由があるなら、現在通ってる大学のブランドを失うことで起こるデメリットと、通信制大学に編入するメリットを比較して決めましょう。

自己管理が必要になる
通信制大学は、好きな時間・好きな場所で勉強できるため、自己管理が苦手な人は、環境を変えることや、誘惑になるものを部屋に置かないなどの工夫する必要があります。
特に部屋を片付けて、集中できる環境を作る方法は効果的ですので、おすすめです。
高収入の見込みがある人
就活に自信がある人や、特殊なスキルなどがあり、高収入になれる見込みがある人は編入しなくても大丈夫です。
私が通信制大学に編入することを勧める理由は、学費が非常に安いことが一番の理由です。
私立大学の学費を払えるほどの収入が見込めるのなら、一般の大学を卒業しても問題ありません。
卒業しやすい通信制大学とは?
ここで卒業しやすい通信制大学を6校紹介します
産業能率大学

引用:https://www.hj.sanno.ac.jp/ps/distance-learning/
授業形態 | オンライン・動画・テキスト・通学 |
リモートのみで卒業できるか | 可能 |
勉強できる資格 | 税理士 臨床心理士 キャリアコンサルティング技能検定(2級)など |
学費 | 840,000円 |
入学時期 | 4月 |
就職サポート | なし |
卒業率 | 72.8% |
住所 | 〒158-8630 東京都世田谷区等々力6-39-15 |
公式サイト | https://www.sanno.ac.jp/tukyo/ |
この大学のメリットは学費が非常に安いことと、卒業率が高いことです。
ですがデメリットが一つあり、就職サポートが無いため、自分の力だけで就活に挑む必要があります。
八洲学園大学

引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E6%B4%B2%E5%AD%A6%E5%9C%92%E5%A4%A7%E5%AD%A6
授業形態 | オンライン・動画・テキスト |
リモートのみで卒業できるか | 可能 |
勉強できる資格 | 図書館司書 学芸員 税理士 社会保険労務士 など |
学費 | 1,151,000円 |
入学時期 | 4月、7月、11月、1月 |
就職サポート | あり |
卒業率 | 40% |
住所 | 〒220-0021 神奈川県横浜市西区桜木町7丁目42番地 |
公式サイト | https://www.yashima.ac.jp/univ/ |
八洲学園大学の特徴は入学できるタイミングが年に4回あることです。
すぐに編入できるので、学費のロスを防ぐことができます
学費は産業能率大学より高くなりますが、リモートのみで卒業できることや、就職サポートでスムーズに就活ができること、高い卒業率から、一番バランスの取れた通信制大学です
大手前大学

引用:https://collegetown-nishinomiya.jp/otemae/index.html
授業形態 | オンライン・動画・通学 |
リモートのみで卒業できるか | 可能 |
勉強できる資格 | 認定心理士 日本語教員養成課程 社会福祉主事 など |
学費 | 1,430,000円 |
入学時期 | 4月、10月 |
就職サポート | あり |
卒業率 | 非公開 |
住所 | 〒540-0008 大阪府大阪市中央区大手前2丁目1−88 |
公式サイト | https://dec.otemae.ac.jp/ |
大手前大学も通信制大学の中では有名な学校です。
こちらもリモートのみで卒業できますが、学費がやや高く、卒業率が非公開なのもネックです。
なので認定心理士や社会福祉主事など専門的な資格が欲しい方にはおすすめです。
東京通信大学

引用:https://ryoma-style.com/entry/2020/03/12/004620
授業形態 | オンライン・動画・通学 |
リモートのみで卒業できるか | 可能(コースによる) |
勉強できる資格 | 社会福祉士 など |
学費 | 約1,274,000円 |
入学時期 | 春・秋 |
就職サポート | あり |
卒業率 | 非公開 |
住所 | 〒160-0023 京都新宿区西新宿1丁目7−3 新宿駅前キャンパス |
公式サイト | https://www.internet.ac.jp/ |
新宿にある通信制の大学で、情報マネジメント学部、人間福祉学部の2つの学部が特徴の大学です。
そのため、福祉やIT関係の勉強がしたい方に向いてます。
人間総合科学大学

引用:https://www.human.ac.jp/guide/facility/
授業形態 | オンライン・動画・テキスト・通学 |
リモートのみで卒業できるか | 不可能 |
勉強できる資格 | 管理栄養士 看護師 国家試験受験資格 食品衛生管理者 任用資格 など |
学費 | 1,310,000円~ |
入学時期 | 春・秋 |
就職サポート | あり |
卒業率 | 非公開 |
住所 | 〒160-0023 京都新宿区西新宿1丁目7−3 新宿駅前キャンパス |
公式サイト | https://www.human.ac.jp/ |
人間総合科学大学は、人間科学部、医療保険学部など、医療系に特化した通信制大学です。
また、管理栄養士の資格や看護師の受験資格など専門的な資格を取得できるのもポイントです。
バランスの取れた八洲学園大学がオススメ
大卒資格の取得が目的なら、八洲学園大学がおすすめです。
学費の低さや、完全リモートで卒業が可能な点、就職サポートが存在するなど、大卒資格を取得するだけではなく、就活にスムーズに移れることがおすすめできる理由です。
他にも医療系の資格が取りたい場合は人間総合科学大学、都会で勉強したい人は東京通信大学と、自分の目的や理想に合わせて決めましょう。
まとめ
この記事をまとめると…
- 通信制大学は効率よく大卒資格を入手できる
- 奨学金の返済が非常に楽になる
- 卒業率は低いが、卒業は難しくない
以上で通信制大学に入学・編入することで得られるメリットを解説しました。
大卒資格を取得したいのなら、通信制大学でも取得できます。
確かに一般的な大学と比べ、華やかな大学生活を送ることはできませんが、約200万円の節約ができるのは非常に魅力的ですよね!
なので、今の生活と通信制大学の魅力を天秤にかけて判断しても良いのではないかな?と個人的に思っています。
ありがとうございました!