退学から自立するまで!

【大学辞めたい】奨学金停止の手続きと返済の方法についてわかりやすく解説

奨学金を利用している方が退学するときは必ず奨学金受給停止の手続きをしないといけません

この手続をしないと、余分に奨学金を払うことになるので手続きは忘れないで済ませておきましょう

退学の手続きに集中し、奨学金のことを忘れる場合もありますので、退学の手続きと同時並行ですることがおすすめです

また、奨学金の返済に関わる便利な制度や、他の人はどう返済しているのかも解説します

奨学金受給停止までの流れ

手続きの流れはこうなっています

  1. 「異動願」を貰う
  2. 異動届に必要事項を記入する
  3. 約2ヶ月後、大学で「貸与奨学金返還確認票」を受け取る
  4. 口座振替手続きと控えを提出
  5. 奨学金受給停止の手続き、完了!

一つずつ解説していきますね

1.「異動願」を貰う

まずは異動届を貰うことから始まります

異動届は大学の公式HPの奨学金関連のページにありますので、そこからPDFでダウンロードして印刷することで入手できます

わからなかったら大学の教務課へ聞きに行きましょう

2.異動届に必要事項を記入し提出

異動届に必要事項の記入をします

必要事項の内容に奨学生番号がありますが、奨学生番号は今後よく使うので覚えておいたり、メモをすることをおすすめします

3.「貸与奨学金返還確認票」を受け取る

約2ヶ月経つと、大学に貸与奨学金返還確認票が届くので受け取りに行きましょう

受け取ったあとは確認票に誤りがないか確認します

もし間違いがありましたらスカラネット・パーソナルから変更してください

4.口座振替手続きと控えを提出

奨学金で利用している銀行の窓口で口座振替手続きを行い、その後「預・貯金者控のコピー」を大学の事務室に提出します

5.奨学金受給停止の手続き、完了!

お疲れ様でした

これで手続きは完了し、7か月後の月の27日から返済開始されます

支払う口座にお金が入っているか確認しましょう

様々な返済方法を解説!

次に返済に関する便利な制度を解説します

制度をうまく活用できれば返済が楽になるかもしれません

分割返済

基本的な返済方法です

デフォルトはこの返済方法です

何も制度を利用しないなら、自動的にこの返済方法が適応されます

一括で返済するのではなく、小分けにして返済します

返済する方法は、「定額返還方式」と「定額所得連動返還方式」の2種類から選ぶことができます

「定額返還方式」は予め自分で決めた額を毎月返済する方法で、「定額所得連動返還方式」は給料の額によって返済する金額を変動する方法です

自分の働き方で選びましょう

減額返還

この返済の仕方は、さらに小分けにすることで月々の負担額を減らすやり方です

2分の1と、3分の1のふたつの種類から選べますが、その分2倍3倍と返済するのに時間がかかります

最長15年まで延長可能で、利子はつかないので返済額は分割返済と同じです

ですが年収325万円以下の方でしか、申込み出来ない制度なので気をつけましょう

申し込むときは、日本奨学生機構のサイトから申請用紙を印刷し、それを郵送する必要があります

また、スカラネット・パーソナルからでも申請出来るようになったので、活用しましょう

減額返還制度の申請手続きはこちら

返還期限猶予

これは返済を開始するタイミングを先延ばしにできる制度です

最大10年先まで先延ばしすることが出来ます

先延ばししている間も利息は付かないので返済額は変わりません

これは年収300万円以下の方のみ申込みが出来ます

返還期限猶予の申請手続きはこちら

もう一つの制度に変換免除制度がありますが、この制度は死亡や精神、身体の障害で返還ができない場合に奨学金全てが免除される制度です

ほとんど使われていない制度ですが万が一の為、覚えておきましょう

もし返済できなかった場合について

奨学金を返済できない場合は、連帯保証人が返済を肩代わりします

保証先が公益財団法人日本国際教育支援協会なら身内の方がお金を払うことはありませんが、保証先が両親だった場合はご両親に負担がかかります

他に、返済できないことでペナルティが発生します

  • 8~9ヶ月ほど返済が滞ると一括返済させられる
  • それでも払えない場合、個人信用機関からブラックリストに入れさせられる
  • 最終的には銀行口座や給料が差し押さえられる

特にブラックリストに入れさせられるとクレジットカードを作れなくなる他、ローンも組めなくなるので車やマイホームは返済しない限り買えなくなります

返済が終わっても完済から5年間以上時間が立たないとブラックリストから外されません

なので、奨学金を返済しないでブラックリストに入れさせられると、今後の人生に大きな影響を与えるので、計画的に返済し、ブラックリストに入らないようにしましょう

それでもだめなら弁護士に相談しよう

「減額返還」や「返還期限猶予」を利用しても、奨学金を返済できなさそうな場合は弁護士に相談することも手段の一つです

弁護士に相談することでこのようなメリットを得ることが出来ます

  • 督促がストップする
  • 借金を整理するための方法を提案してくれる
  • 支払い計画を立ててくれる
  • 今後の利息がカットできる

経済的な悩みを一人で悩み続けても、いい解決案は絶対に思いつきません

弁護士に相談すればきっと心強くサポートしてもらえるはずです

返済の相場について

ここでは奨学金にまつわるデータを紹介します

自分と世間の平均を比べてみましょう

利用人数

日本学生支援機構の「令和2年度学生生活調査」だと、大学生の49.6%が奨学金を利用しています

この集計方法は正確な数字ではないですが、大学生が300万人いることを考えると、約150万人の方が奨学金を借り入れていることがわかります

引用:文部科学省学校基本調査-令和4年度 結果の概要-:文部科学省 (mext.go.jp)
   令和2年度学生生活調査

平均借入額

奨学金の借入総額の平均は324,3万円で、そのうち500万円以上借りている人の割合は12.4%です

返済額は16880円を14.7年かけて毎月返済しています

引用:奨学金や教育費負担に関するアンケート調査
   奨学金や教育負担に関するアンケート調査」8

奨学金に関わる人が多数存在する

もう消されてしまったデータですが、奨学金を返済しない人の割合は平成25年度~30年度までの間「7.65%」で、人数に置き換えると13人に1人の割合の方が返済できていないことを指しています

参考:奨学金を返せないのは甘えなのか?返済できないときの解決方法を紹介
   日本学生支援機構「学種別延滞債権数割合(削除されたデータ)

返済額を確認する方法について

貸与奨学金返還確認票で確認する

奨学金受給停止の手続きの時に送られてきた貸与奨学金返還確認票で奨学金の返済額を知ることができます

借用金額…借りた奨学金の総額

総支払額…借用金額に利息が付いた額、返済する額

連帯保証人・保証人…返済ができなくなった時、保証してくれるひと

これだけ見れば十分です

スカラネット・パーソナルに登録して確認する

スマホからでも確認できるので、これが一番楽な確認法です

貸与・給付期間、返還の総額、振込口座が記載されていて、どのくらい借りたか、どれくらい返済しいたかが簡単に分かるので、今後よく使うことになるアプリです

スマホのトップページに入れることができるので、いつでも確認するといいですよ

スカラネット・パーソナルはこちら

また、登録して無い方は「奨学生番号」と「銀行の口座番号」を用意すれば登録することが出来ます

お疲れ様でした

以上で解説を終わります

奨学金の返済は早ければ早いほど若いうちにやりたいことが出来るようになります

特に人生で貴重な20代を借金の返済で終わらせないためにも、このブログで勉強していきましょう!

また、お金を稼ぐ方法は就職して労働するだけではありません

工夫次第では、就職するよりお金を稼ぐことが出来るかもしれません

こちらに副業関連の記事を載せておきます

以上で奨学金受給停止の手続きについて終わります

ありがとうございました!

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